弊社は創業1603年、現社長で9代目となる老舗種苗店です。
創業当時は漢方(ゴボウ・ネギ・ゴマ)の販売を生業にしていましたが、その傍ら健康増進(身体に良いもの)のために品種改良をかさね、現代の野菜に繋がる種の取り扱いをするようになりました。先代の教えを守り、発展させてきた歴代の当主の成果が実り、8代目(仁木輝雄)が数々の新商品を開発しました。
その代表格がカルシウムやマグネシウム、鉄などを多く含むツルムラサキ科の植物「パワーリーフ」です。南米原産の多年生植物なのですが、野生化していたものを大分の山中で発見し、寒さに強い植物と掛け合わせるなどの試行錯誤の末、新潟でも育つ苗を開発することに成功しました。その他にも、地元の人に愛される皮が柔らかくて美味しいと評判の「あやめ茄子」や、海外向け加工用の真っ白なゴボウ、柔らかく香りが豊かな「超美白牛蒡」などがあります。
9代目現社長の目指すところとして、「お客様としっかりつながること」を心がけ、様々な取り組みをしています。その一つとして各所での講習会開催があります。栽培初心者でも野菜作りができるように土づくりから栽培のコツまで、わかりやすく丁寧にお伝えさせて頂いております。
また、なかなか買い物に出かけられない高齢者のいる地区への出張販売も行っております。
さらに「子どもたちに野菜を作る楽しみを伝えたい」との想いから小学校やこども園で栽培指導もさせて頂いております。社長曰く、「私の原点は幼稚園の時に、はつか大根を育てた体験です。こんなに可愛い野菜があるんだ!と感動しました。この活動を通して、子どもたちの思い出として、後々に残ってくれたらいいなあと切に願って止みません。」
次世代の人たちへ残すバトンとして、形はないけれど「大切なもの」を渡すべく、今後とも精進して参りますのでどうぞよろしくお願いいたします。